人口の動向
現在65歳以上ののいる世帯数は2265万5千世帯となっており、全体の40.7%となっています。そのうち、65歳以上で単独世帯➡一人暮らしをされている方が671万7千人となっており、65歳以上人口の5人に1人が誰とも同居せずに一人暮らしをしています。
男女別に見てみると、男性が230万8千人、女性が440万9千人で、女性が男性の約2倍となっています。このように、高齢化がすすみ、家族やご近所付き合いが減っており、日常的に人との関わりが少なくなり、ご高齢者からのSOSに気づきにくくなっているのが現状です。(令和2年国勢調査による)
「見守りサービス」とは?
高齢の親が心配であるものの仕事や家庭の事情で同居しながらの生活は難しい。一人暮らしをしている親が心配・・・そのような方へのサポートとして最近注目されているのが「見守りサービス」です。受けられるサービスは会社により様々です。代表的なものを5つ挙げておきます。
訪問型見守りサービス
専任スタッフが定期的に自宅を訪れ、安否確認をするサービスです。高齢者と同じ地域に住むスタッフが訪問しサポートしてくれます。各地域に根付いた会社(例えば、郵便局や水道など)が提供しています。郵便局員や水道検査員は日ごろから巡回しているため地域との関わりが深い存在です。訪問後は家族に報告されます。郵便局ならではの離島や過疎地を対象としたサービスもあります。
センサー型見守りサービス
高齢者の自宅にセンサーを設置し、その感知により安否確認を行います。センサーが感知すると家族のパソコンや携帯へ連絡がいきます。非常時と判断した場合は自宅までかけつけることもできます。
センサーの設置についてはトイレ、廊下など生活導線に設置するのが一般的です。最近では、家電とセンサーの融合やガスの検知など幅広い分野で家の安全について事業展開している企業が増えています。そのため家電メーカー、セキュリティー会社、ガス会社など多くの企業から選択ができます。
オートメール・オート電話型見守りサービス
日々決められた時間にオート電話もしくはメールが高齢者に配信されます。その時に安否確認や健康状態が確認されます。電話の場合は、自分の状態に応じてプッシュボタンを押すだけのサービスもあります。メールはその質問に対し返信するだけです。おそらく一番安価なサービスです。
カメラ型見守りサービス
高齢者の自宅に設置されたカメラを通じて遠隔地から健康状態等を確認できます。24時間、365日の監視がされるだけではなく、高齢者からのSOSに対して対応もしています。
使用するカメラは設置するだけの簡易タイプが主流のため工事は不要です。
宅配型見守りサービス
コロナ禍の影響により自宅で食事をとる方も増えました。その宅配業者が提供しているサービスです。食事の宅配時に配達員が高齢者の健康状態などを確認します。サービス形態は訪問型と似ています。この提供者は主に食事の配達をしている企業です。配達ならではの地域ネットワークは生かされるものの食事の宅配に付随するサービスのため緊急時の対応等が今後の課題です。
みなさんの状況にあわせて選択できる
ご紹介した見守りサービス以外にも様々なものがあります。緊急時にペンダントを握ると駆けつけるサービスなど、探せば色々あります。必要であれば、皆さんのライフスタイルにあわせて取り入れることができますね。
まとめ
少子高齢化に伴い、昔にはなかった様々なサービスが展開しはじめました。ご自身や家族の状況によって相続の準備の一つとして取り入れることもできます。
これからの生活をより良いものにするためにも元気な今のうちに考えることは大切です。
執筆:遠山 真由美(大阪市北区南森町)
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