2024年 今年も残すところあとわずか
年末年始は、実家に帰省し家族と過ごす方も多いでしょう。
みなさんは久しぶりに再会した親御さんやご兄弟とはどのような話をしますか?
親・兄弟と話す内容は?
帰省することで、なかなか会えない家族とも話す機会にめぐまれます。
周囲の方に話題を確認すると
①最近あったことや、家族の近況について
②親が高齢なので健康状態や普段の食事どうしてる?など普通の生活について
などなど、日常的で近況報告などの話題が多いようです。
実は、大切な「相続」の話
年末年始は、家族が集まる機会がない中、唯一といってもいいほど貴重な時間であり、込み入った話ではありますが、親の相続の話はとても大事なことです。
ただ、親御さん自身が「自分が元気なうちはそんな話はしたくない!」気持ちが強く
子ども自身も「久々の再会で、深刻な話をするのも心苦しい・・・」ということで
「結局は、でたとこ勝負になっている・・・」という方が多い傾向です。
およど8割が相続の話せず・相続関連のトラブル 4人に1人が経験
三菱UFJ銀行が2023年11月に行った調査によると、約8割の人が将来の相続に備えるための親族間の話し合いを行えていないことがわかりました。
生前の親の財産について事前にすべて把握している人は、約1割程度にとどまりました。
資産が少ないほどトラブルになっています
もちろん、親御さん自身も、「うちは相続資産なんて少額だから話し合いはいらない」と思っている方も多いでしょう。
ところが、「相続資産が少くても遺産相続トラブルは多い」傾向にあります。
令和3年度司法統計年報 3家事編 第52表によりますと
相続争いで家庭裁判所に訴えた件数は、13,447件ありました。
平成12年では8,889件のため、ここ20年で1.5倍に
訴えた資産額の内訳ですが、
総資産が
「1,000万円以下」の場合、全体の33%、
「1,000万円~5,000万円以下」の場合、全体の43%となっています。
そのため総資産5,000万円以下が相続争いの裁判全体数のなんと76%にあたるのです。
まとめ
年末年始は、実家に帰省し家族と過ごす方も多いでしょう。
久しぶりに再会したご家族とは、ちょっとした相続の話をすることや
今後の話をすることも大切だと思います。
執筆:遠山 真由美(大阪市北区南森町)
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