ゴルファー保険と税金

ゴルフの協議中や練習中などに怪我をしたり事故にあったりすることがあります。
場合によっては大怪我をしてしまったり、自分が加害者になってしまったりする場合もあります。
そんな時にゴルファー保険に入っていれば一定の金額まで補償されるので安心です。

そのようなゴルファー保険でもらった保険金と税金の関係についてまとめてみます。

ゴルファー保険の保険金(税金がかかるもの・かからないもの）

下記は主なゴルファー保険の保険金と税金について整理したものです。
ホールインワン・アルバトロス費用補償のみが課税の対象となります。

ホールインワン・アルバトロスとは？

日本ではホールインワン・アルバトロスを達成した際、記念品を贈ったり祝賀会を開いたりします。
ちなみにホールインワンは、ティーグラウンド（最初に球を打ち出す場所）からの第一打で直接カップインさせることで別名エースと言われています。

この確率はプロで1/3,700、アマチュアで1/10,000と言われています。年間50回ゴルフコースを回るアマチュアなら50年後に達成するという確率になります。
かなり的中率が低いもので、この偶然を幸運と捉えるか厄事と考えるか？諸説あるようです。

どちらにしても日本のゴルフ界では、ホールインワン・アルバトロスを達成したときに記念品を送ったり祝賀会を開くという文化があります。

なぜホールインワン・アルバトロスだけ税金がかかるのか？

ゴルファー保険の補償内容は様々です。
その中でもなぜホールインワン・アルバトロスの保険金だけに税金がかかるのでしょうか？
実は、所得税法によって非課税（税金がかかならいもの）とする条件に「心身に加えられた損害や突発的な事故によって資産に加えられた損害を原因に取得するもの」と定められているためです。

この項目にホールインワンやアルバトロスは当てはまらないと判断されるためです。

税金の計算は？

もし、ホールインワンを達成し100万円の保険金がおりた時、個人で税金がかかる対象は下記の通りとなります。

100万円-必要経費（保険料など）－50万（特別控除）＝一時所得

この金額が一時所得となります。
必要経費には保険料や保険金請求にかかった交通費等でわずかです。
記念品代や祝賀会にかかった費用は経費にならないので、ご注意ください。

税金の計算では、この一時所得を1/2した金額と給与所得などの他の所得金額と合計して税金を計算していきます。

まとめ

ゴルフ保険は、ほとんど非課税となりますが、ホールインワン・アルバトロスは一時所得となります。ただ、控除が50万あるため保険金が50万円以下であれば課税されません。
一時所得が生じてもその1/2に対して税金がかかりますので、多く税金が発生することはないと思います。

アマチュアで1/10,000の確率であるホールインワン！！一度は達成してみたいものです。

執筆：遠山　真由美（大阪市北区南森町）