最近は物価高騰していく中、新車・中古を問わず
高い買い物である自動車!その盗難が相次いでいます。
2022年車両本体盗難で最も多かったものは?
日本損害保険協会は2022年度の「自動車盗難事故実態調査結果」を発表しました。
最新である2022年度の車両本体の盗難は
トヨタ自動車の「ランドクルーザー」、次に「プリウス」「アルファード」と続きました。
車体本体の盗難が特定の車種に集中する傾向にあります。
【2022年車両本体盗難、車名別盗難状況 日本損害保険協会より】
高級車、数分で盗む新手口 「CANインベーダー」を使用
高級車等の盗難で新たな手口が広がっています。「CANインベーダー」を使用する手口でものの数分でエンジンを始動させ持ち去ります。これらは窃盗グループが関与したとみられ、関東では茨城県にある「ヤード」と呼ばれる解体所に運ばれタイやアラブ(UAE)などに密輸されているといいます。
CANインベーダーとは?
近年目立っていたのが「リレーアタック」と呼ばれる手口でした。車に近づくとスマートキーが発する微弱電波を特殊な機器で増幅させ離れた場所の車を勝手に解錠し盗む手口です。この横行に対して電波遮断をする対策が浸透したため近年CANインベーダーに代わったのです。
CANインベーダーは、モバイルバッテリーのような形で手のひらサイズの機器。車のバンパーをずらしてフロント部分の配線とケーブルをつなぐと車に搭載されている「CAN」に侵入、信号を送りエンジンを始動させます。
具体的な盗難対策とは
狙われやすいのは海外でも人気の高い車種です。窃盗グループが組織的に盗んだ後、海外に不正輸出させている疑いが多い中、新たな手口からどうやって愛車を守ればいいのでしょうか?
まずは地域で見回り強化
愛知県警の生活安全課担当は例として以下のような行為を挙げています。
・見たこともない人が近所の家の車を覗き込んでいる。
・車の近くでしゃがみこんで何かやっている。
・人気のないところでナンバープレートをいじっている人がいる。
そしてこれは例示であり、皆さんの個人の感覚で「不審だな」「おかしいな」と思ったら通報頂きたいと情報提供を呼び掛けています。
ハンドルロックやタイヤロック
物理的に車を動かせなくする対策は有効です。数千円から購入できます。装置を外すのに手間がかかるため、盗む側は足止めを食らいます。窃盗グループが「盗みにくい」「盗むのに時間がかかる」と思わせるような対策は効果的です。切断すれば音が漏れるなど周囲に気づかれやすくなります。
企業側も対策に取り組む
カー用品大手のオートバックスセブンは4月に「CANインベーダー」等の技術を悪用した盗難を防ぐのに役立つ商品を販売しました。車に専用の部品を取り付けアプリでエンジンをかえられない設定にできます。勝手にドアが解錠された場合も利用者にメールで通知されます。税込み49,800円から取り付けることができます。自動車メーカーもCANインベーダーが流す不正な信号を遮断できる後付けの部品を販売しており新たな対抗策となっています。
その他(代表的な対策)
・車を離れる時は必ずキーを抜いて施錠する。
・セキュリティーの高い駐車場を利用する。
・自宅保管の場合はシートを被せたり防犯カメラやライトを設置する。
まとめ
今回は車種別盗難状況(車体本体盗難)と対策をまとめました。
地域の皆さんとの防犯やご自分できる対策がありますね。大切な愛車を守っていきましょう。
執筆:遠山 真由美(大阪市北区南森町)
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