2023年3月に発表された厚生労働省の調査結果から介護や医療保険サービス関連の仕事をしている方のストレスの有無やその内容をみていきます。
約7割がストレスを感じている
厚生労働省の「令和3年労働安全衛生調査(実態調査)」により、職業別に仕事や職業生活に関するストレスがある割合をまとめると、表1のようになります。
介護サービス及び保険医療サービス職業の従事者のストレスがある割合が69.1%で調査対象職種の中では最も高くなりました。
仕事の量と質が強いストレスに
次にストレスがある介護・医療保険サービス等の職業従事者について全体を100とした時のストレス内容をまとめると表2のとおりです。
仕事の量が53.5%で最も高く、次いで仕事の質が45.8%となりました。仕事の量は調査結果の全職業におけるストレスの内容で、最も高い割合となっていますが、その割合は43.2%です。
介護・保険医療サービス等従事者の方が更に10ポイント高い状況です。
ストレスは解消されているか?
ストレスを相談できる人がいる介護・医療保険サービス等職業従事者のうち、ストレスを実際に相談した割合は、74.5%でした。
相談先は上司、同僚の割合が最も多く、家族、友人が続いています。
また相談した結果ではストレスが解消された!が26.5%、解消されなかったが気が楽になった!が70.5%となっており、相談することである程度ストレスが解消されると思います。
まとめ
コロナ禍の時期の結果とはいえ、介護・医療保険サービスはストレスを感じている人が多い職種だといえます。命を左右する現場に加え大変な3年だったと思います。
もちろんどのような職業であってもストレスが爆発する前に誰かに話したり休みにお出かけや好きなことをやってストレスを発散することは大切です。なぜなら働く人が健全であるからこそ、最適なサービスを提供できるからです。
また施設や会社なども人材の流出防止や採用のためにも職員が働きやすい環境を作っていくことが重要ですね。
執筆:遠山 真由美(大阪市北区南森町)
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